A9 コブラ(CoBrA)  

 コペンハーゲン、ブリュッセル、アムステルダムの出身者で作られたコブラと称するグループは、当時の美術の主要な拠点であったパリ、ニューヨークと距離を置く立場であったと言われる。このような少数派としての自覚と、それでいてグループとしての主張は、美術の世界では、よく見られることだろうと思う。
 カレル・アペルは、抽象化する中でも具体の姿をどこか維持しており、それは、具体的なモチーフからの率直な本質表現なのだと思う。


投稿者名 管理者 投稿日時 2011年12月01日 | Permalink

A8 カレル・アペル(1921ー2006)

 1950年代末のアメリカ美術であるポップ・アート、ミニマル・アート、コンセプチュアル・アート、フランスのヌーヴォー・レアリスムとは別の道を行く。
 画家には、プリミティブな力が必要と考える。
 「ボナールは、水浴する女を描きます。しかし描く際に、彼は色彩の抽象、すべての色が運動する抽象的な空間を発見するのです。彼は自分の写実的な見方の先へと抜けるのです。その絵は水浴する女であって、そうではない。抽象ではなく、しかしまた抽象でもあるのです。
 私(カレル・アペル)の絵も最後にはよくそうした「中間的」な状態になります。」(アペル展16頁)
 アペルが描きたかったのは、まさしく感情であった。
 アペルは、人生は永遠に続くものではなく、知的な知識はおそろしく限られている、という認識から出発したとする。どういう場合でも、幸福や悲しみを経験し、それを知ることが、自分の作品に違った内容を与えてきたとする(アペル展17頁)。
 知識の限界をふまえ、経験の力を認める考え方は、現世的であると思われる。
 1978年から79年に、アペルは絵の構造を再検討した。

 <顔―風景>---------------- 病気 -------------- 統制のとれたぶっきらぼうな筆づかいによる絵が現れた。
(P.93)

 再び始めたとき、アペルは、構造を求め、厳しく引き締まった筆づかいの抽象的なリズムを求めた。
 しかし、その抽象的なリズムから、なおかついつものように、静物、頭部、動物、人物が現れた。


投稿者名 管理者 投稿日時 2011年12月01日 | Permalink

A7 マーク・ロスコ(1903ー1970)

ロスコの絵に精神性を見つけようとする人が多いと思うが、私には、それは難しいように感ずる。もちろん精神性がないなどとは思わないが、ロスコのスタイルで、それを展開することは難しく、行きづまってしまうのではないかと思う。
 ロスコは自死しているが、私はその原因を知らない。しかし、ロスコにおいて精神性の展開に行きづまったことが原因と思えてしかたがない。
 私は、精神性と言うものは、変えていくことができるものでなければ、死んだも同然に思える。


投稿者名 管理者 投稿日時 2011年12月01日 | Permalink

A5 ジョルジュ・ブラック(1882ー1963)

1 ピカソと共に、キュビスムの創始者として位置づけられるフランスの作家であり、キュビスムの作品は、ピカソの作品なのかブラックの作品なのか、にわかに判明しがたいほど似ている。
 しかし、その後の展開は異なり、共にキュビスムの作品から変化したが、ピカソが大胆にめまぐるしく展開し、名前が知れ渡っているのに対し、ブラックは、静かに自分の世界を展開したように、私はとらえている。
 ブラックは、ピカソほど誰でも知っているという存在ではないが、私は、個人的にはブラックの作品の方が好きだ。
 ちなみに、セルフポートレイト作品で有名な森村泰昌は、「高校生の私が影響を受けたのは、結局ピカソではなくブラックのほうでした。プラックのその後の絵は、とても上手な絵になっていったのに、ピカソは『ヘタくそ』で参考にはならなかったからです。」(「踏みはずす美術史」110頁)としながらも、最終的には、「『泣く女』が『ウマいかヘタか』と問われたら、私は躊躇なくすべてにおいて『ヘタくそ』だと答えます。しかし、『ヘタくそ』ゆえの明るさやおかしさのおかげで、この絵は『名作』たりえたとつけ加えたいとも、思います。」(同116頁)と評価している。
2 ブラックは、1910年(28歳)に鳥を描いていたと言うが、晩年が近づくにつれ、鳥をモチーフにした作品が多くなると思う。
 その心境には特に興味があり、私なりにいろいろと想像している。
 ルーブル美術館のアンリ2世の間の天井画として描かれたものが有名だと思うが、鳥の絵は、どの作品も不思議であり、その鳥自身とブラックの考えと自分自身とが絡み合って、どこまでも考えさせられる。鳥は自ら一人(一羽)で飛び、その空間はどこにあるのか不確定で、現実とも心象ともとらえられる。
 おそらく、いろいろな解釈があり、研究されているのだと思うが、自立、孤独、隔絶、自由、一途、執着のなさ、といった矛盾する点も含めた存在を楽しめると考えている。

3 ジョルジュ・ブラックの色調  
 水色とグレーを基調としたブラックの作品を掛けてみると、フランスでの車
窓で見た色調と同じものを感じた。
 フランスの建物は、屋根部分にグレーを用いているような印象を受けている。


投稿者名 管理者 投稿日時 2011年12月01日 | Permalink

A4 セザンヌ(1839ー1906)の後継者

 「20世紀最大の美術評論家とも言われるグリーンバーグはフォーマリズムの立場を通じてセザンヌ、ピカソからポロックへといたる抽象絵画の大きな流れを明らかにした」とされる(「現代美術のキーワード100」暮沢剛巳25頁)。
 これに対して、赤塚一三から、セザンヌ ― マチス ― モランディの流れを聞いた。


投稿者名 管理者 投稿日時 2011年12月01日 | Permalink

A2 伊藤若冲(1716ー1800)

 伊藤若冲の「動植綵絵」は、「釈迦三尊像」の荘厳画で、釈迦の教えを聞くために集った全てが同等の美しい生き物であるという精神、及び、その生命の美しさを表現するためのものである(若冲展、太田彩、30頁)。
 伊藤若冲は、深く仏教に帰依し、生き物の生命の美しさの表現にこだわって工夫を重ねたとする。(太田彩の文章は、シンプルでなく、未整理な部分がある)


投稿者名 管理者 投稿日時 2011年12月01日 | Permalink

 A 人物・グループ
 B 作品
 C 行為


投稿者名 管理者 投稿日時 2011年12月01日 | Permalink