資料を紙で保管せず、Web上で保管するようになって、何が変わったか?

多くの人は、Web上で保管されている資料について、連続して読み返したり、細かく比較しながら読むということをしない。また、紙であれば、いろいろと書き込みもできるが、Web上の文書に対しては、(技術的には方法もあるのだろうが、)書き込みはなされない。したがって、その記載内容がどの程度頭に残っているかと考えると、その人の関心があるものしか残っていないと思われる。
また、議論をする場合でも、目の前に掲示されている資料に関してしかコメントがなされない。
このため、紙の資料をつきあわながら読み返す人に比べれば、理解の程度は浅く、これまでの蓄積を活かせないものとなっている。
この理解の程度が浅く、これまでの蓄積を活かせていないということは、重要な事項については、決定的に危険だと思われる。理解が大雑把なまま、物事が決定されているということだと思う。
あまり細かいことに気を取られないで決定する方が良い場合もあるとは思うが、かなりずぼらな進め方になってしまうと思う。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2022年10月04日 | Permalink