植物の生き方

植物は、動物と違って、すぐに移動することができないため、自分に与えられた場所を受け入れる。
しかし、ただ受け入れるだけではなく、根や、自分にあるいろいろなもので、周りを調べ、そこに対応していく。
こうした結果、地球上にある多細胞生物の重量で計算すると、植物は、99%以上を占める立場にある。
こうした植物のあり方については、もっと目を向けてもいいと思う。

植物は、動物にその1部を食べられてしまうこともある。
しかし、植物は、モジュールが集められた形で生きていて、その1部に欠損が生じても死なない。分権化された国のようなものだ。
これに対して、動物は、脳を中枢とする器官で組み立てられているため、脳や器官への損傷で生きていけなくなる。中央集権の国のようなものだ。
知性を、問題解決能力と定義すると、植物にも知性があるといえ、動物と植物を同等の位置で考えることができる。
中央集権国家か、分権国家かという国家の仕組みになぞらえて、動物や植物を考えることも面白いだろう。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2024年03月04日 | Permalink