子弟の就業先

 親が自分の子弟を自分の会社に入れる前に、修行として、どこか別の会社に入れることがある。
 こうした場合、自分の子弟を預かってもらう先としては、どんなところが良いのだろうか。
 自分の会社の業界について勉強させるために、同業で、それなりの規模・組織があり、学ぶべきところがある会社を考えることが多いのではないだろうか。
 この場合、子弟が入社した会社の周囲の人たちが、その子弟をどのように扱うかは注意した方が良いところがある。普通の人と同等に厳しく接するよりも、お客さん扱いで甘やかすことがあるようにも聞く。自分(親)と入社させる会社の経営者とが十分に理解し合っている場合でも、いつもその経営者が子弟を見ていられるものではないから、どうしても先輩、同輩の人たちとの関係の中で甘えが出るようである。
 甘えの中で仕事をして、それがあたり前になってしまうことは、その子弟にとって不幸である。


投稿者名 管理者 投稿日時 2008年07月30日 | Permalink

承継

 承継は、スリーサークル・モデルの中では、「オーナーシップ」をどのように配分するべきかという問題である。
 この配分にあたっては、「ファミリー」の観点からは、公平であることが求められるのが一般である。公平という言葉は、評価という面が強いため数量的な同一を必ずしも意味しないが、数量的な同一を端的に示すものとして平等という言葉を使うならば、平等を求める考え方が一般的に強い。
 しかし、「経営」の観点からは、有能さが求められると言ってよい。
 「ファミリー」と「経営」とをいかに調整するかは大きな問題である。


投稿者名 管理者 投稿日時 2008年06月25日 | Permalink

承継は、単に親から受け継ぐことだろうか。

 事業を維持・展開してきた親は、その事業が成功しているほど、その事業が世の中で1番重要なものと見る。そうは見ないよと言う人でも、自分にとって1番重要なものと見るだろう。
 すると、その重要なものを、どのように子に承継させるかという考え方になる。そうなると子の方でも、親の持っている重要なものをいかに引き継いでいくかという考え方になる。
 しかし、私が経験し、観察するかぎり、事業の承継とはそのような単純なものではない。物の所有権(会社の株式)であれば、親から子に単純に移転するだろう。しかし、事業を維持・展開していくためには、親のものを子が承継するという考え方では成功しないだろう。そもそもそのような考え方の子では、事業を維持・展開するだけの力量がないだろう。
 私が観察するに、子は子で自分の事業を創出し、展開していることが不可欠である。同じ会社の中では、法的な意味で、子の独自の事業とは認識されないかもしれないが、子は、自ら、また、自らのスタッフと協力して事業を創出しなければならない。そして、それを成長させる中で、子自身も力量をつけていく。
 そのうちに親に万一のことがあっても、子は親の事業を吸収するように自分のものとする。これが承継のイメージである。


投稿者名 管理者 投稿日時 2008年06月09日 | Permalink