異質だが上品

中小事業者は、同質のもので競争しても、大資本に負ける。
したがって、異質で勝負するしかないと考える。
しかし、単なる異質では、魅力に欠ける。上品が求められる。

上品と感ずるのは、主張だけでなく、相手を慮る何かがあるとき。
 浮いていない存在。
 意味のない主張・攻撃を抑制している。

同質であれば、理解されやすいため、上品さを出しやすい。
しかし、同じようなグループの中だけでしか理解されないものではなく、異質でも理解される必要がある。
そのためには、理解する側にも寛容さ・柔軟さが求められる。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年03月15日 | Permalink

いつも考え、実行する項目

金利上昇によりバブルは崩壊する。このため、普段から、金利上昇による負担増加に耐えられる仕組を作る必要がある。

ロケーションによる優位。
低コストによる競争力。
異質だが上品。
自分が求める生活スタイル。

こうしたことをいつも考え、実行すること。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年03月14日 | Permalink

中小事業者の基本的戦い方

本業以外には、コストをかけられない。
 家賃は、低くする。
 高い家賃を負担して、人通りの多いエリアに出店する。高級な店構えにする。という選択肢はありうる。

 新築・新品ではなく、すでにあるものを活用する。

 会計、税務、社会保険、法律問題の処理も低コスト。

本業については、こだわりを持つ。
 本業の強みを、明確にする。

 人件費は、できる限り自動化して、減らす。

 広告は、工夫が必要。

いかなる場面でも、スピードが大事。
 早い方が勝つ。

職住近接。
 交通費、時間の節約。

生活を楽しめるエリアを、選択する。
 生活スタイルを考え直す。
 歩いて暮らす。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年03月13日 | Permalink

代官山

新・都市論TOKYO(隈研吾・清野由美)では、汐留、丸の内、六本木ヒルズと比較して、代官山が取り上げられている。

代官山は、決して中小事業者ではないが、汐留などと比べれば、大きくはないといえるだろう。

代官山で暮らしたり、仕事をしている人たちのコメントを、雑誌などで読むと、ヒルサイドテラスは、高層でないことから、空の広がりを感じているようだ。

NHKの番組「ブラタモリ」ではないが、「代官山は、どうしてそのような街になったのか?」は、関心のあるところであり、それを研究した文献もある。

代官山から中目黒の方に降りてくると、さらに中小事業者は増えてくる。

名古屋で考えると、名古屋駅周辺が、巨大・高層・大資本ビルのエリアである。これに対して、代官山・中目黒に相当するのは、覚王山、池下、長者町かなと思われる。
栄は、もともとは、巨大・高層・大資本ビルのエリアであったのだろうが、現在では、名古屋駅周辺の方が、巨大・高層化している。

新・ムラ論TOKYO(隈研吾・清野由美)もあり、「ムラ」のあり方について、下北沢、高円寺、秋葉原などが、検討されている。

名古屋では、新・都市論TOKYOと、新・ムラ論TOKYOの、2つの本で紹介されているような対比は、難しい。「ムラ」といっても、東京の「ムラ」は、名古屋よりもはるかに店が集積している。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年03月10日 | Permalink

社会の中で、大と小は、どのように共存しているか?

新・都市論TOKYO(隈研吾・清野由美)135頁に、熊(ならずもの国家)と、ナイフしか持っていない人とを対比する話が紹介されている。
この話は、いろいろな分野で使えると思う。

巨大・高層・大資本ビル 対 中小ビル
チェーン店系・大資本飲食店 対 個人店舗
東京の大法律事務所 対 中小法律事務所
スタンダード 対 サブカルチャー

それぞれの分野で競争があり、簡単には一括りにできないが、分野ごとに比べてみることにより、違いもあるが、共通する点もあることに気がつく。

一般的には、大きい方が強い。

大きい方が、良いイメージがあるだろう。
集積され、効率的。
できあがったスタイル。
洗練され、余裕がある。
豪華でセレブ。

しかし、マイナスのイメージもある。
均質性のため、面白みに欠ける。
コンクリートなど、無機質な世界。
気取った雰囲気。
コストがかかり、高価。

中小事業者の方でも工夫しているところも多い。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年03月09日 | Permalink

中小事業者の生きる道

私は、弁護士であり、求められるのも弁護士としての知見、経験である。それは、主として法律に関する領域だ。関与してきた仕事は、多くは、中小事業者の案件である。

弁護士としては、具体的な事案に対して、法律的はこうだという話をする。
教科書的にはどうかという話は基本だろうが、現実にはどのように進んでいく可能性が高いか、何が問題となるか、などを話す。つまり、具体的な事案を前提に、依頼者の立場に立って説明する。
その上で、訴訟なり、交渉なり、現実の解決に向かって、多くの関係者と向き合って話をし、次々と起きる個々の問題を解決しながら、全体の最終解決をする。そこではリーダーシップが強く求められる。
単に資料を整理し、書面を作っているだけではない。基本的に、裁判官とは異なる仕事の筋道である。

弁護士、裁判官、検事に分かれる前は、司法修習生として、同じ教育を受けるため、同じような仕事のイメージがある。しかし、弁護士となったときに、仕事を進める上で重要な事柄は、裁判官や検事とは、全く別だととらえなければ間違えるだろう。司法修習生の延長でとらえたり、裁判官や検事の仕事からの類推でとらえたりできない。

弁護士としての意見を求められれば、これまでの経験から、いろいろと述べることはできる。しかし、見てきたものは、多くの中小事業者であり、その生きる道だったと思う。法律的な話は、ケースごとにそれぞれであり、他の人にただちに参考になるものではなく、また守秘義務がある以上、限界がある。

そこで、我が身も中小事業者であり、中小事業者の生きる道を常に考えてきた立場から、法律抜きの話をしてみようと思う。

法律を離れて、自由に考えてみます。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年03月08日 | Permalink