中小事業者の技能

収入を得るためには、何らかの技能は必要だ。

どのような技能を身に付けるかは、その人の境遇、関心、能力、きっかけなど、いろいろで、人それぞれで、何が正解というものではない。

しかし、自分の技能については、自分なりに理解して、それを深めていかなければならないだろう。中小事業者であれば、尚更だ。

世の中の多くの人は、ともかくもどこかの会社に入り、言われたことに精一杯取り組むしかないと考えているかもしれない。こうした考え方でも、成長する人は成長するのだろうが、若いうちに、自分の技能について考える機会を持つことは大事だと考えている。

ところが、現在の(これまでも同じだが)学校教育では、先生自身の社会経験が少なく、学歴だけを求める傾向が強い。いろいろな職業を紹介する本もあるが、身近に社会経験豊富な人の話を聞く機会があったかどうかで、差が大きいと思われる。

大学に入学してから、自分で積極的に活動していけば良いという意見もあるかもしれないが、職人の世界では、せめて高校時代から訓練を受けるべきだという意見も聞く。親が、意識して子を導く必要があるが、子は、簡単には親の言うことを聞かないものだから、何らかのプログラムが用意されると良いと考えている。

技能を意識した人は、卒業時に、どこの会社に入るかが全てではなく、技能とともに活動の場(会社)を変えていくことを意識するだろう。就職が全てではなく、中小事業者として自立する道もある。

企業の側も、卒業時の一括採用のみという現在の方法よりも合理的な方法を考えるだろう。

そのためには、その会社だけしか通用しない技能ではなく、多くの会社に共通する技能が追求される必要がある。また、雇用の流動性を図る法制度も必要だろうと思う。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年04月28日 | Permalink

人を雇うとき、何を重視するか?

能力よりも忠誠心だという意見には、賛成だ。私は、忠誠心というよりも素直さと言った方が良いと思うが。

文章が全く書けない、計算が誤りだらけ、パソコンが全く使えない、ということでは困るので、基本的な技術は必要だ。
しかし、それ以上の能力は、あるに越したことはないが、仕事で伸びていくためには、素直さが必要だと思う。素直さがないと、能力があっても、それを発揮してくれないことがあるし、素直さがあれば、職場環境の点でも、一緒に働いていて気持ちが良い。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年04月27日 | Permalink

撤退をどのタイミングで決めるか?

「3年経っても芽が出ないときは、仕事を考え直せ」という考え方には、基本的に賛成だ。

結果が出るのにどのくらいかかるかは、仕事の内容によるだろうから、もっと速く見極めを付けられることもあるだろう。撤退の話を聞いていると、即日だということもあり、決断は人それぞれかもしれない。

しかし、努力を続ける期間と、やり直しのきっかけを失わない期間とを考えると、3年という基準は悪くないと思う。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年04月26日 | Permalink

出店先をどのように選ぶか?

仕事によって、その市場性を判断する方法はあると思う。
大手企業であれば、これまでの出店先の成績から、人口、世帯数、事業者数、所得階層などで基準を作り判断できるだろう。その上で出店して、効果が出なければ撤退する。その結果を経験として積んでいくということが可能だ。

しかし、中小事業者は、そのようなことは難しい。これまでの多少の経験があれば、それに基づく判断をしたり、場合により、勘だけということもあるだろう。
この点は、素人の私には分からないところだ。

しかし、新しい賃貸物件ができたり、新しい店舗ができたとき、それを継続して観察していると、ある程度のことが、いろいろと分かってくるのではないかと思う。
自分なりによく観察をし、その結果について原因を考えてみることは、他の場所で何かを行なうときに有効だと思う。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年04月25日 | Permalink

仕事をどのように選ぶか?

誰しも、すべての仕事を知って、仕事を選べるものではない。
いろいろな職業紹介の本はあるが、本に書かれているところと実際の経験とは、異なる。

結局、好きなことを仕事として選びなさいという話になってしまう。

しかし、現実的には、時代をよく見て、収入の得られる仕事を見つけなければならないだろう。

大部分の人は、現在の状況で判断して、蓄積のある会社を選ぶ。
しかし、本来は、その会社の仕事内容が、これからの時流に合っているのかを考えなければいけない。
そのような判断は、誰でもできるものではないから、現在の状況・蓄積で判断するしかないと言う人もいるだろう。
しかし、時代をよく見ることを、最初からやめてしまうことは、我が身にとって困った結果となるだろう。

多くの経営者を見て思うことは、お金の儲かる仕事を見つけた人が、努力(だけ)の人に勝るということだ。
これは、価値の判断としては、受け入れがたいことかもしれないが、現実だと思う。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年04月24日 | Permalink

自分の変化を、どのように知るか?

自分の変化を知ることは、重要なことであると思うが、本来、おもしろいことだ。

スポーツ選手のように、自分の成績を記録していると、成長を知ることができるし、逆に、衰えも知ることができる。
普通の仕事をしている人は、どうしたらこうした変化を知ることができるだろうか。

多くの場合、すべてが数値で把握されているものではない。

この点については、経験的には、過去に自分が書いた文章や、過去に自分が撮った写真だろう。
こうしたものを、ある程度定期的に見直すと、自分の変化に気がつく。キーワード検索でピックアップしてもよい。
変化に気がつくことで、反省もするし、考え方をさらに展開することもできる。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年04月21日 | Permalink

アニマルスピリット

イギリスの経済学者ジョン・メイナード・ケインズが述べた言葉といわれる。血気や野心と訳されるようだが、人間の動物としての心くらいにとらえている。

電車の中などで、多くの人がスマホに向き合っている姿を眼にすると、アニマルスピリットとどのように関係付けるか考えてしまう。(アニマルは、スマホを見ないのか、スマホを見るアニマルもいるのか。)

あまり観念的に考えるのではなく、自分のアニマルスピリットを考えるべきなのだろう。
自分は世の中に対してどのように取り組むか、ということ。

口にできないことも出てくるだろう。自分の内心にとどめることは多い。

探すということは必要だ。スマホで探しているのだともいえる。
しかし、スマホに飼いならされているようにも見える。

自分の眼で現実の空間を見つめるべきだと考えることもできるだろう。現実世界の方が、情報の密度は高いともいえる。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年04月19日 | Permalink

自分のビジネスの新しい場所・形

自分のビジネスについては、皆、いろいろと努力しているところであるが、同時に、どこで行なうかも考える必要があり、また、その形をどうするかも考える必要がある。

これまで展開してきた場所だけでなく、もっと顧客が集まる場所で展開しようと考えることはよくあることだろう。
たとえば、東京に出店することなど。

東京に出店すると、顧客が多くなるだろうと期待するだろうが、競争者も多いことにすぐ気がつく。

しかし、見ていて感ずるのは、違う地域に出たとき、顧客の数の問題よりも、顧客の性格をどのようにとらえて対応するかだと思う。

物販でもサービス業でも、顧客の性格の違いに驚くことがある。自分にあった顧客を見つけようと、もっと努力しても良いと思う。仕事のやり易さは、いろいろだ。
自分がよく知った地域の顧客のことを考えていれば良いという意見も聞くが、自分のビジネスの展開は、もう少し広く考えてよいと思う。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年04月18日 | Permalink

その日暮らし

ビジネスを、その日の自分が暮らせればよいと考えて進める人が多いと思う。生業(なりわい)なので、それでも良いという考え方もあるとは思う。人口減少の社会では、ビジネスは、そもそも誰がやっても難しい面があるのは確かだ。
 しかし、「生活ができていれば良い。」で終わらせないことを、やはり考えるべきだと思う。そうしないと、必死さに結びつかないだろう。必死さがないと、じり貧になる。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年04月17日 | Permalink

評判は、どこまでのものか?

「そんなことをすると、評判を落としてしまうぞ。」というアドバイスは、よく聞く。
特に、年配者から聞かされる。

私は、評判は大事だと考えているので、そのように生きてきた。
しかし、還暦を迎えてみると、評判の限界も感ずる。

良い(悪い)から評判になるのか、広告でも何でも、単によく聞くから評判になるのか、その区別はあいまいだ。
また、年齢とともに忘却も甚だしくなる。

評判を大事にしているというメッセージは重要だが、それだけでなく、強いアピールが必要だ。

中小事業者の中には、どこまでも「良さ」にこだわりを持つ人たちがいる。それは大事だと思う。
しかし、方法は考える必要があるが、強いアピールを意識するべきだ。

商品・サービスは、それほどでもないのに、拡大・成長しているところがあるのは、事実だ。
プロから見れば、それほどでもない商品・サービスは、分かるであろう。しかし、「それほどでもない商品・サービス」だと言ってみたところで、影響はほとんどないことが多い。

強いアピールが先で、良さは後から付いて来ていることもある。

このような社会であることが、良いか悪いかについては、言いたいことがある人は多いだろうが、そのような社会を前提にするしかないだろう。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年04月14日 | Permalink