自分が、自分の店の顧客となってみると、いろいろと気がつくことが多い。

これは、簡単に予想できることであるが、しかし、実際に経験してみると、予想以上に気がつくことが多いと分かる。

気がつくというのは、骨格のような基本的な点だけでなく、これまであまり気にしてこなかった、細かな点で気がつくのだ。
「細かな点は、それほど大事ではない。基本的な点こそ、大事だ。」とお考えになられるかもしれないが、実際に気がついてみると、細かな点でも、それを直すことによる効果が意外に大きいと分かる。

頭だけで考えるのではなく、目や耳や手で考えることは、大事だ。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年04月10日 | Permalink

「ぐだぐだ」の時代

「応仁の乱」の著者、呉座勇一氏は、「不透明感が強くなった現代の雰囲気に、英雄のいない、「ぐだぐだ」の応仁の乱がマッチしたのではないかと。」とコメントしている(中央公論2017/4)。

多くの時期は、「ぐだぐだ」とも言われている。

自分の現実を考えてみても、努力しなければいけないポイントは、いくつも重なってあり、しかも、どれも明確に白黒がつけられるものでもない。与えられた時間の中で、できるところまで進めているだけで、決着がついているものでもない。

こうした状態が普通だとすると、私たちは、どうしたらいいのだろうか?
壊滅的な状態も、いつかは訪れることもあるが、いつとも想定できない。このようなとき、明日起こる確率が明確でない(経験的には低い)にもかかわらず、それが起こることを前提として、明日を生きることはできないだろう。
しかし、明日起こる確率が明確でないからといって、それを全く無視することはできない。

正解は曖昧としていて、誰もそれが分からない中で、多くのポイントについて、時間の経過の内に、自分なりの査定をして、全体の折り合いを付けるということだろう。こうとしか言いようがない。

これは、現在の自分の立場に立って、そこから考えて、実行していくということで、現実主義と言っても良い。ころころ変わって節操がないように見えるが、大きく間違えない道だと思う。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年04月07日 | Permalink

怖気づかないで、進めば良いか?

人の相談を受ける仕事をしている人は、どのような態度で、相談に対応するかは、重要だ。

相談者を不安にすることで、仕事として依頼を受ける人もある。

相談者の選択によっては、仕事を受ける方が難儀をするときは、仕事を受ける人は、そうならないような選択となるように、誘導することもある。

相談を受ける人が、いろいろなリスク(問題点)を指摘することで、相談者を消極的にしてしまうこともある。
逆に、相談を受ける人が、いろいろなリスク(問題点)をあえて伏せることで、相談者をむやみに積極的にしてしまうこともある。


相談を受ける人の態度は、いろいろで、簡単にまとめることはできない。
しかし、少し経験がある人は、相談を受ける人の態度が分かってしまうものだ。
特に、相談を受ける人が、無難な対応策ばかり述べるときは、そうだと分かってしまう。

こうした場合、相談する人は、目的を明確にして、怖気づかないで進むんだという気持ちを持つことは有効だと思う。

中小事業者である自分が、相談をする場合と、相談を受ける場合とがあるが、どちらにしても、「怖気づかないで進む」ということを、きちんと位置づけることが必要だ。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年04月04日 | Permalink

人間関係で顧客を獲得するか、自分の商品・サービスで顧客を獲得するか。

特にサービス業の場合、いつも生じる問題だ。

人間関係で顧客を獲得する場合、単に親しいからということもあるだろうが、多くの場合、何らかの信頼関係が根底にある。したがって、獲得の力は、強い。

これに対して、自分の商品・サービスは、外から分かりにくいこともあり、工夫が不可欠だ。

これまでは、テレビや折り込み広告などが、外に向けての発信だった。しかし、この場合、コストがかかる。
コストがかかっても、その結果が出れば、問題はない。

近時は、ホームページやSNSなど、ネットを利用する方法が出てきた。この場合、スタートするのに、コストは少なくて済む。しかし、検索順位を上げたり、ネット上で訪問してもらうためには、それなりのコストがかかる。

人間関係か、自分の商品・サービスかは、多くの人がそれぞれの方法をやり始めると、いずれにしても競争になり、勝ち残るのは難しくなる。

人のやらない方法が必要だ。法律事務所の場合、かつては広告ができない時期があり、初期の広告は、きわめて印象的であり、効果があったと思われる。

中小事業者の場合、用意できるコスト・労力の範囲で行なっていると言える。
しかし、そもそも顧客獲得を狙わず、自分のペースで進み、獲得できた顧客のみ大事にすれば良いという考え方もあるだろう。

ここまで、あまりに当たり前のことを書いていて、読む価値もないとお感じかもしれない。
しかし、私が言いたいのは、何か特効薬を示すことではなく、中小事業者は、ここに書いた場面のどこかにいて、その場面からあちらこちらに行ってみて、悩みながら苦闘しているということだ。

全体の位置づけを理解することにより、自分の考えを整理することができる。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年04月03日 | Permalink

美術への関心

中小事業者と美術は、関係があるのかと思われるかもしれない。
しかし、中小事業者が使えるものとして考えておく必要がある。ビジネスとしてだけでなく、楽しみとしても考えるべきだろう。

現代は、美術への関心が高いと言われる。

しかし、経験的感ずるのは、美術に関心がある人は、少数派だと思う。
 美術よりも、歌曲の方が、揺さぶられる人は多いと思う。

美術への関心がある人でも、基本的には、それを見ることまでである。
 購入してまでして持つ人は、大変に少数だ。

見る人も、工芸的な精巧さに眼が行く。また、分かりやすい具象を好む。
 理解しにくいものを見ても、腑に落ちないのだろう。理解できないままの中途半端の状態は、嫌われる。

美術を高嶺の花にしてしまったのは、そもそも問題だろう。
しかし、自分の手に届くところで楽しむことは、考えて良いと思う。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年03月31日 | Permalink

リーダーシップは、実際に会うことにより、よりはっきりと分かる。

リーダーシップは、どの仕事でも大事だ。そのリーダーシップは、通信などの間接的方法を通してではなく、直接・実際に会うことの方が伝えやすい。

直接・実際に会うことの方が伝えやすいのは、リーダーシップが、いろいろな人たちとの折衝を、ほぼ同時に行なう中で発揮される、全人格的なものだからだ。
その人の取組みこそが、評価の対象だからである。

リーダーシップのこの性質こそ、中小事業者の使うべき点だと思う。

リーダーシップが大事となる分野は、サービス業の全体だ。対面であれば、リーダーシップは、いつでも必要だ。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年03月28日 | Permalink

オーナーシェフの店

東京の表舞台といえるような店で食事をすると、名古屋の私には、高いと感ずることが多い。

しかし、さほどの商業地でないところにもお店はあり、多くはオーナーシェフの店で、味もよく、こだわりを感ずることも多い。こうした店は、こぢんまりしていて、豪華というものでもない。それでいてお客さんも多い。

オーナーシェフの店は、チェーン店と違い、オーナーシェフの個性で持っている。お客さんも、その個性に引かれているのだろうと思う。

東京は、ふところが深く、個性あるオーナーシェフを探す人たちも多いだろう。また、そうしたオーナーシェフを応援する人たちのつながりもある。

ここに、中小事業者の生きる1つの道が、示されている。
すべての点で、大資本と競争する必要はない。いろいろな要素のうち、どれをどの程度まで満たすかを個別で考えれば良い。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年03月27日 | Permalink

共同経営、企業の提携

それぞれの地域には、そこに根差した企業がある。
 不動産賃貸の会社などは、その代表例だ。

こうした企業に、ビジネス展開の意思・能力があるかどうかは、その地域の発展に大きな影響がある。

名古屋で言えば、昔からの繁華街である栄と、名古屋駅を中心とする名駅とが比較される。
しかし、最近は、名駅の発展が上回っており、差がついてしまった感がある。

この原因は、東京資本が、名駅には進出していることにあるのではないかと考えている。
東京資本が出るにあたっては、昔からの企業との間で、売買・提携があると思われる。

これに対して、栄は、繁華街とは言え、百貨店が何店舗かあるくらいで、働く人に対する施設は少ないように思われる。

ビジネス展開の意思・能力がある企業が、活躍できるかどうかが重要だろう。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年03月23日 | Permalink

生活の要素について、決める順序

どこで仕事ができるか?どこで仕事をしなければならないか?
 この問題は、都心に接近するしかない状況。

勤務時間の長い会社勤めを避けられるか?
 報酬に見合う勤務であり、一定期間の繁忙であれば、まだ良い。そうでない場合どうするか?
  独立することも勧める。 

どこの学校に通うか?
 子供の学校について、どこまでこだわりを持つ必要があるかという問題。

どこで休むか?
 この問題は、まだ選ぶことができる。
 通勤時間の問題が、少子化の原因。

余暇時間に何をするか?
 ネット接続の時間が長時間化している。
 空き時間(通勤、休憩)にスマホを見ている姿は、異常に感ずる。
 空き時間の活用を考えているのであろうが、別の方法を考えるべき。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年03月17日 | Permalink

自分が求める生活スタイル

特定の人と戦っても得るものは少ない。
 
戦う相手は、世の中の機会(ゆがみ、エアポケット)だ。

特定の人とは、協力する。協力するのは、特定の人とだ。
 協力できる人は、選ばなければならない。
 良き人を紹介してくれる人は、大事。

通勤時間を短縮する。
 通勤で疲れない。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年03月16日 | Permalink