「お家騒動」と、とらえるだけで良いか?

経営者間で、特に親族間で、経営をめぐって争いなることは、よく見ることだ。
それを、簡単に「お家騒動」として、面白おかしく取り上げたり、嘆かわしいことだととらえるのは、表層だけを見るものだ。

経営者間の紛争は、事業の見通しに関するものであれば、そう簡単に優劣はつけにくいものだと思う。
したがって、紛争の調整の仕方は、あらかじめ良く工夫されていることが必要だ。

例えば、持ち株数の配分、社外役員の選定、会議の持ち方等々、よく考えるべきだ。
 会社によっては、先代がよく考えていることも多いと思う。

こうした工夫が、現実となった紛争の解決に向けて、働いているかどうかこそ、良く見るべきだ。
それは、「お家騒動」として思考停止するのではなく、回復機能がどのように働いているかを見ることだ。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2018年02月16日 | Permalink