いかなる数値を観察するか

 企業の中には、いろいろな数値があり、保管されている。上場会社の開示だけでなく、一般企業でも税務申告など数値が必要である。また、ホームページを開設していれば、その訪問者のデータを入手することもできる。さらに自らの経営に役立てようと、表計算ソフトなどを利用している人も多い。こうした数値は、グラフ化することも容易になっている。
 経営者として感覚的に実態をとらえていて、それが正確な人も多いと思う。しかし、感覚的にとらえていることを現実に数値化し、グラフ化すると、感覚的に正確にとらえている人ほど、衝撃的に実態を理解できると思う。また、数値やグラフは、他の人に見せられるので、自分の感覚を伝えやすいはずだと思う。
 このように数値は大事であることは、よく理解されていると思う。
 しかし、数値を大事にしている人でも、いかなる数値を観察するかとなると気がつかないことも多いのではないかと思う。
 では、どうすればよいか。ひとつは、会社の格付で述べたが、第三者のとらえ方を参考にする必要があるところだ。
 しかし、私が一番大事だと考えるのは、キャッシュフローをひとつとっても、その全体を表計算ソフトに落とし込み、大きくつかもうとする中で気がつくことだと思う。細かく分析的に見ることも必要だと思うが、統合的に(ある意味、大雑把に)把握することで、シンプルに表現することができるものがある。そこを見つけたいと考えている。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2015年11月27日 | Permalink