企業の承継にあたり、課題をどのようにつかんでいるか。

 経営のトップは、同族企業の場合、親子、兄弟の間で変更し、承継されることが多いだろう。この時、どのような時期に承継を行なうかが、問題となる。

 年齢、体力など、いろいろな判断要素があるのだろうが、私がなるほどと思ったことがあるのは、企業の課題をつかみ、自分の役割との関係で、その課題を区切り、自分なりに実現した段階で、次の世代に承継するというやり方である。この方法は、次の世代との間でも、企業の課題を共有している。

 課題のつかみ方は、いろいろだと思うが、規模の拡大を考えるのではなく、取り組むべき分野など、その企業の強みに関する理解を深めることを行なうべきだろう。
 このように課題をとらえ、共有するならば、承継は、うまくいくと思う。承継の時期は、単純に年齢などで決めるのではなく、課題の連鎖の中で、役割分担として考えることになる。
 承継させる者と承継する者との間で、課題の押し付けは、避けるべきだと思うが、役割分担のとらえ方が、互いに一致すると、強い承継となると思う。こうすると、承継させる者には、踏ん切りがつき、承継する者には、責任感・覚悟ができるだろう。


投稿者名 管理者 投稿日時 2013年08月21日 | Permalink