スモールM&Aを、どのようにとらえたらよいか?

  1. M&A

M&Aは、有人企業が対象だと思われる。
 人を使わなくともよい無人企業は、単に投資の対象であり、投資で完結するため、M&Aとは別の理解をされるだろう。

有人企業の場合、人を使う難しさがあるため、M&Aの対象となる。
 人を使うことが大変で、やめたい(譲渡したい)場合もあるし、人を採用しにくい(有用な人が見つけられない)ため、有人企業を買いたいという場合もある。

小規模のM&Aの場合、雇われている人が、現在の経営者(所有者)との縁が強く、M&Aが行われたとき、人の定着に問題を生ずる。
人の定着に問題があれば、結局、その企業の収益性を低く見積もることになり、M&Aの価格は非常に低くなる。

小規模のM&Aの場合、ビジネスモデルが確立していて、人の入れ替えも容易でないと、譲渡する側としては、満足のいく金額とはならない。

事業主を目指す人の中には、小規模のM&Aで安くビジネスを入手して事業を開始したいという人もあるだろうが、事業には何らかの難しさがあることが一般的であり、その難しさを理解していないと失敗する。
 同じようなビジネスの経験がないと、自信もって始められないことが多いだろう。
 譲渡したい人は、同業者への譲渡を考えないといけない場合が多いと思われる。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2018年06月05日 | Permalink