隣接地・近隣地の不動産を買い続けることの可否

自分の所有地の隣接地で、不動産を連続して購入する方を、よく見かける。
近くにある不動産であれば、すぐに見に行ける安心感がある。また、「隣地は倍出しても買え」という言葉もあり、昔から合理性はあったのだと思う。
分散しすぎた土地をまとめることは、合理性があると思う。

しかし、土地をまとめた上で何を目指すかを明確にする必要がある。特に、利用方法が限定される地域では、注意が必要だろう。

また、投資家として、地震のリスクを考えるならば、地域を分散する必要があるだろう。

しかし、地域を変えることにより得られる大事なことは、不動産の収益性の違いに気がつくことだろう。
これは、誰しも当然だろうと思われるかもしれないが、現実に身にしみて感ずるのは、地域の違う不動産を取得したときだ。
これを実感すると、隣地だからというだけでは不動産を取得できなくなる。逆に、これを実感していないと、単に財産を大きくするだけの発想で隣接地・近隣地の不動産を買い続けることになる。

「家を取得するのは、一生の仕事」というような感覚ではなく、世の中の理解を進めるという観点で取り組むべきだ。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2016年08月16日 | Permalink