「本来の自分」でいられる職場

グーグルの生産性向上計画(プロジェクト・アリストテレス)での結論は、「本来の自分」でいられる職場を目指すことにあると聞く。

同じ一人の人間が、会社では「本来の自分」を押し殺して、「仕事用の別の人格」を作り出すことは、あたかも仮面を被って生きねばならないことであり、それではあまり幸せな人生とは言えない。
社員一人一人が、会社で、本来の自分をさらけ出すことができること、会社では、それが受け入れられるよう、自分以外の人への心遣い、共感、理解が醸成されること、が必要である。このことが、チームの生産性を高めることにつながる。

このことを実現するためには、どうしたらよいか?
仕事以外の話をすることができる場を、意識的に作ることが必要だろう。
かつては、仕事が終わってからの付き合いなどがあり、これが有効だった面があるだろう。現在でも、社員の誕生日や祝い事などをきっかけとした、お茶の時間など、短時間でも持つことは良いだろう。

しかし、こうしたインフォーマルな時間を持つことに、抵抗感がある人がいることは事実だ。
この場合、こうした抵抗感を把握して、1つずつ解消する努力が必要だろう。
人に任せることが大事だとする教えは、よく聞くところだが、任せる過程で、自分以外の人への心遣い、共感、理解が進むことにポイントがあるように思う。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2016年05月30日 | Permalink