マネーは、いつでも価値があるのか?

経済学を専門にする人からは、「何も知らないんだね」と言われそうだが。
また、お金では手に入れられないものがあるという議論からも離れて。

世の中の財物は、いつでもマネーで手に入れることができると考えられている。
マネーの信用が、絶大だとも言える。
この結果、すべてのものは、金銭評価される。すると、財物よりもマネーに価値があるように考えられていく。
 
しかし、そもそも生活を成り立たせているのは、財物であって、マネーそのものではない。
財物に視点を置く考え方であると言ってもよい。

インフレかデフレかといった議論を離れ、財物の組立として自分の生活を考えてみる。
不動産がいくらかといった問題は、この際、関係ないと考える。
人口が減少するから不動産価値は下がると考えるのではなく、人口が減少したときに、自分はどの範囲の不動産を支配・コントロールするかを考える。
金銭評価を意識せず、自分が不動産をどう利用するかだけを考える。

長期に渡り、利用だけを考えていくと、世界は違って見えてくる。
注:利用の中には、賃料を得ることを考えることは、含まれる。

株式は、どのように考えればよいか?
市場価格があり、価格は変動するが、その価格に視点を向けることを重視するのではなく、会社そのものと、自分を中心とするグループとの連携を重視する。
価格変動ではなく、会社そのものを見ることになる。

現金・預金は、どのように考えればよいか?
自分の生活を直接形作るものではなく、仮の姿のものと見る。
キャッシュリッチは、精神的には安定を感じさせるかもしれないが、あくまでも仮の姿であり、その移る先を考えるための道具となる。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2018年11月26日 | Permalink