現代の巡礼

 巡礼としては、四国88ヵ所遍路が有名だが、西国33所観音巡礼など、各地にある。多くは、弘法大師、観世音菩薩にゆかりのあるお寺を巡るものだ。
 私も、少し巡礼をしてみて思うところは、宗教的な意味も中心にあるのだろうが、芸術、建築を巡る旅の意味合いが大きいという点だ。また、お寺だけでなく、お寺からお寺への道すがら、お茶、食べ物から史跡、旅館まで、色々な文化に接することになるという点だ。目的のお寺だけ巡るというのではなく、地元の人の話も聞きながら、少し余裕を持って周辺にも足を伸ばしてみるのが良いと思う。
 こうした点で、美術館を巡ることも、同じような意味合いがあると思う。
 美術品と美術館の関係は、論ずれば色々あるだろうが、両方を見ることになるだろう。
 振り返れば、色々な美術館を訪れたが、その結果得られる、全体を見た把握・印象ができてくるように思う。それは何かを、少し考え、表現したいと思うが、何かがあることは確かだと思う。
 自分にとっての「現代の巡礼」を考え、実行してみても良いのではないかと思う。


投稿者名 管理者 投稿日時 2013年02月20日 | Permalink