これまでの対処手続を改善することは、常に行なわなければならない。
 しかし、これを行なうと、そのねらいを実質的にとらえて、改善の効果を出すことを考える人だけでなく、形式にこだわる人も出てくる。右側に記入するのか左側に記入するのかといった類の形式である。
 大組織で、他との調整が必要な場合があり、形式を考えることも必要なこともあるだろう。いわゆる役所的な発想だといえる。しかし、今の組織の中で、なぜ改善をするのかを第1にとらえようとしない点で、問題が大きいように思う。
 リーダーは、改善のねらいを実質的にとらえることは、当然だと考えるだろうが、そう考えない人が出てくることも理解する必要がある。その上で、そう考えない人に、ねらいを理解させる方法を工夫しなければならない。


シェアする