世の中には、いろいろな付き合いがあり、損得、人情など、色々な要素が絡んでくる。
 しかし、金融機関との付き合いについて言うならば、合理性が強く支配すると思う。人間関係も重要な要素であることは否定しないが、お金の動きは、はっきりした金額の世界であり、最後には、合理性が強く登場し、すべてをなぎ倒すほど影響を与える。
 したがって、情や何となくによるのではなく、どこまでも経済的な判断が必要だと思う。
 金利の少しの違いが、時間とともに大きな違いとなることは、一般に知られたことだろう。
 返済期間の差も、後になると大きな縛りになることがある。
 返済期日の決め方も、何かの入金をあてにする場合、その確実度で、自分の信用に大きく影響することになるから、慎重な決め方が必要だ。
 しかし、余裕を持つ必要があるからと言っても、安全だけを念頭におくと効率性に欠け、負担が大きくなることもある。
 不動産・資材価格が下がり続けている経済状況では、債務をできる限り早く減らすことを優先しなければならないこともある。逆に、不動産・資材価格が強含みになるのであれば、その確保のために、債務を増やすことも必要な場合もある。


シェアする