当事者の合意で、子と面会交流ができるようになっても、別居して、長期間、子と会っていないとき、どうしたら良いかわからないこともあります。
特に子が幼年のときは、なおさらです。

そもそも、子と面会交流をするにあたり、当事者の合意ができたと言っても、いろいろな条件を付けられることはよくあります。相手が渋々応じているような場合は、何か問題が生ずると、ただちに面会交流を拒否することもあるでしょう。

子が、自分のことをお父さん(お母さん)とわかるだろうかという不安があることもあります。

自分のことをどのように呼んで、子と接したら良いかという問題もあります。お父さん(お母さん)という概念がまだ十分わからないうちに離れてしまったときなどに、こうした問題が生じます。

このように面会交流は、いろいろと難しい問題があり、試行的(試験的)に行なわざるをえないことは多いのです。

しかし、子と会い、子が楽しい時間をもてたならば、子は、もう一度、こうした機会をもっても良いと感ずるでしょう。
一足飛びに思いを実現できないからと言って嘆かず、時間をかけて親子の間を調整する気持ちをもつことが大事だと思います。


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