モラルハラスメント(モラハラ)とは、言葉や態度によって巧妙に人の心を傷つける精神的な暴力のことを言います。

モラルハラスメントは、肉体的な暴力ではないため、非常に理解されにくいのが現状です。また、精神的な暴力といっても、個々の言葉や態度の一つには特に問題な行為ではないため、モラルハラスメントを受けている本人も始めは被害に遭っていることを気づかないことがあります。しかし、精神的な暴力が日常、何年にも渡って繰り返されるうちに、被害者は混乱し、相手の顔色をうかがい、常に緊張と不安を抱くようになります。無視や皮肉を巧みに利用するモラルハラスメントに遭うと「悪いのは自分だ」と感じ、罪悪感でさらに追い詰められてしまうこともあるのです。

夫婦間でも、相手が、突然、些細なことで不機嫌になり、無言、無視を繰り返し、話を巧みにすりかえ、こちらの混乱に応じて自分の都合のよい方へ導くため、悩まされている人が多くいます。

自分がモラルハラスメントに遭っているのではと感じたら、まずは知識を得ること、そして誰かに相談することが大切です。
そして、このモラルハラスメントは、裁判上の離婚原因の一つ、婚姻を継続しがたい重大な事由の一つとしてあげることができます。



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