自分の親(または子)との対立

 自分の親(または子)との間で裁判になることは、少なくない。裁判になると、一般的に証拠として文書が重要視される。ところが、親子間では約束があっても文書化していないことが多く、明確な判断が出しにくく、立証ができていないとして結論が出されてしまうことも多い。
 しかし親子間では、通常、文書化までしていないことが一般的なのだから、立証責任の一般論で結論が出されることに異議が出されることも多い。理屈ではわかっても、感情的には割り切れないことも多いだろう。
 親子間の裁判を見てきた立場から言えることは、親子だからわかりあえるはずだというような希望をもつのではなく、どこまでも客観的な記録を残すという道を進むか、紛争にならないように、どちらかがどこまでも譲るという道を進むか、割り切りが必要だと思われる。


投稿者名 管理者 投稿日時 2008年07月16日 | Permalink