「本当の資本とは、貨幣ではなく人間の創造力である」

20世紀美術を代表するドイツのアーティストであるヨーゼフ・ボイスは、上記のように語ったという。
直感的に納得できるのではないかと思う。価値の源泉は、人間の創造力であると、私も考える。

問題は、そのような「資本」をどのように集めるかであろう。
「人間の創造力」というのは、その人限りであることが多い。その人が生きていれば、そこから何かが生まれるだろうし、そのような人同士は、相互に影響を与え合って、良い方向に発展するだろう。しかし、誰もが本来の創造力を発揮できると、無条件に言うことはできないだろう。

ヨーゼフ・ボイスは、「すべての人間は芸術家である」とも語っており、それは、「よりよい社会を形成することができる創造力を、誰もが潜在的に有している」という意味だという。楽観に過ぎるという面もあるだろうが、これくらい楽観であってよいだろう。大事な点は、潜在的な能力をいかにして発揮するかにある。

人間の創造力をどのように引き出し、それを蓄積して、組み立てるかを考えていかなければならないだろう。私の関心も、すべては、ここにある。



投稿者名 管理者 投稿日時 2010年03月09日 | Permalink