「子孫のために美田を買わず」 この言葉を、私は、まだ位置づけられないでいる。

 普通、人は、自分のため、さらには子孫のために、美田(財産)を取得するのではないだろうか。その心情を否定するのはなぜか。
 まず、財産を取得するのは、世の中全体のためだという考え方があるだろう。この考え方は、お金は儲けるだけでは半人前で、きちんと遣って一人前だという考え方にも通じるところがあるだろう。
 次に、子孫は、親をあてにせず、自分で財産を取得するのが正しいという考え方もあるだろう。
 親から苦労もなく与えられた財産は、子孫をだめにするということはよくあることだろう。
 いろいろな判断が含められた言葉が「子孫のために美田を買わず」だと思う。
 しかし、私の人間性には、どうしても合わないものを感じてしまう。「子孫のために美田を買う」というのが人間性には合っていると考えるのだが。


投稿者名 管理者 投稿日時 2008年04月16日 | Permalink