8 村上隆

 村上隆は、世界的に評価された美術家であることは否定しえないが、日本では賛否両論である。
 私も、個人的には、村上隆を美術家として強く支持することには消極的である。
 しかし、村上隆の「芸術起業論」「芸術闘争論」を読むと、その手法の着眼点には共感を覚える。
 「スーパーフラット」という概念が、どこまでのものかは正直、不詳である。しかし、日本のアートが周縁に存在することを自覚し、欧米の美術史理解の中に位置づけようとしたことは、評価してよいと思う。


投稿者名 管理者 投稿日時 2011年11月30日 | Permalink