代官山

新・都市論TOKYO(隈研吾・清野由美)では、汐留、丸の内、六本木ヒルズと比較して、代官山が取り上げられている。

代官山は、決して中小事業者ではないが、汐留などと比べれば、大きくはないといえるだろう。

代官山で暮らしたり、仕事をしている人たちのコメントを、雑誌などで読むと、ヒルサイドテラスは、高層でないことから、空の広がりを感じているようだ。

NHKの番組「ブラタモリ」ではないが、「代官山は、どうしてそのような街になったのか?」は、関心のあるところであり、それを研究した文献もある。

代官山から中目黒の方に降りてくると、さらに中小事業者は増えてくる。

名古屋で考えると、名古屋駅周辺が、巨大・高層・大資本ビルのエリアである。これに対して、代官山・中目黒に相当するのは、覚王山、池下、長者町かなと思われる。
栄は、もともとは、巨大・高層・大資本ビルのエリアであったのだろうが、現在では、名古屋駅周辺の方が、巨大・高層化している。

新・ムラ論TOKYO(隈研吾・清野由美)もあり、「ムラ」のあり方について、下北沢、高円寺、秋葉原などが、検討されている。

名古屋では、新・都市論TOKYOと、新・ムラ論TOKYOの、2つの本で紹介されているような対比は、難しい。「ムラ」といっても、東京の「ムラ」は、名古屋よりもはるかに店が集積している。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年03月10日 | Permalink

社会の中で、大と小は、どのように共存しているか?

新・都市論TOKYO(隈研吾・清野由美)135頁に、熊(ならずもの国家)と、ナイフしか持っていない人とを対比する話が紹介されている。
この話は、いろいろな分野で使えると思う。

巨大・高層・大資本ビル 対 中小ビル
チェーン店系・大資本飲食店 対 個人店舗
東京の大法律事務所 対 中小法律事務所
スタンダード 対 サブカルチャー

それぞれの分野で競争があり、簡単には一括りにできないが、分野ごとに比べてみることにより、違いもあるが、共通する点もあることに気がつく。

一般的には、大きい方が強い。

大きい方が、良いイメージがあるだろう。
集積され、効率的。
できあがったスタイル。
洗練され、余裕がある。
豪華でセレブ。

しかし、マイナスのイメージもある。
均質性のため、面白みに欠ける。
コンクリートなど、無機質な世界。
気取った雰囲気。
コストがかかり、高価。

中小事業者の方でも工夫しているところも多い。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年03月09日 | Permalink

中小事業者の生きる道

私は、弁護士であり、求められるのも弁護士としての知見、経験である。それは、主として法律に関する領域だ。関与してきた仕事は、多くは、中小事業者の案件である。

弁護士としては、具体的な事案に対して、法律的はこうだという話をする。
教科書的にはどうかという話は基本だろうが、現実にはどのように進んでいく可能性が高いか、何が問題となるか、などを話す。つまり、具体的な事案を前提に、依頼者の立場に立って説明する。
その上で、訴訟なり、交渉なり、現実の解決に向かって、多くの関係者と向き合って話をし、次々と起きる個々の問題を解決しながら、全体の最終解決をする。そこではリーダーシップが強く求められる。
単に資料を整理し、書面を作っているだけではない。基本的に、裁判官とは異なる仕事の筋道である。

弁護士、裁判官、検事に分かれる前は、司法修習生として、同じ教育を受けるため、同じような仕事のイメージがある。しかし、弁護士となったときに、仕事を進める上で重要な事柄は、裁判官や検事とは、全く別だととらえなければ間違えるだろう。司法修習生の延長でとらえたり、裁判官や検事の仕事からの類推でとらえたりできない。

弁護士としての意見を求められれば、これまでの経験から、いろいろと述べることはできる。しかし、見てきたものは、多くの中小事業者であり、その生きる道だったと思う。法律的な話は、ケースごとにそれぞれであり、他の人にただちに参考になるものではなく、また守秘義務がある以上、限界がある。

そこで、我が身も中小事業者であり、中小事業者の生きる道を常に考えてきた立場から、法律抜きの話をしてみようと思う。

法律を離れて、自由に考えてみます。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2017年03月08日 | Permalink