交通事故によって人がケガを負ったり死亡した場合、その損害を填補する保険として一番有名なのは、「対人賠償保険」です。しかし、これ以外にも「搭乗者傷害保険」「人身傷害補償保険」といった種類の保険もあり、違いが分かりにくくなっています。
この中でも「人身傷害補償保険」は平成10年に某有名損保会社から鳴り物入りで発売された、比較的新しい保険です。
「人身傷害補償保険」は、自動車事故により、被保険自動車または他の車に乗車中の者(運転者を含む。)が「死亡」「後遺障害」「身体に傷害」を負った場合に過失割合にかかわらず契約金額の範囲内で保険金が支払われると定義されていますが、要するに、この保険のポイントは、?自分がケガを負った場合にも支払われる点(対人保険では、他人にケガさせた場合が対象ですので、自分がケガをした場合には支払われません。)、?過失割合にかかわらず支給される点にあります。
最近の損害保険の商品には、ほとんど「人身傷害補償保険」が含まれています。
事故によって、相手方だけでなく自分もケガを負ってしまったという場合には、「人身傷害補償保険」が使えないか検討するとよいでしょう。


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