モラルハラスメントは、言葉や態度によって、精神的に人を傷つけることを言います。閉じられた空間で行なわれるため、外部の人に分からないことがほとんどです。そして、それらを長期に渡り繰り返すことにより、被害者を追い詰めていきます。
しかしながら、その言動の一つ一つみるとそれほど問題であるともいえないため、加害者がこれらの言葉を使い、巧妙に被害者を傷つけたという事実を証明する(立証)のは困難です。

では、どのように立証したらいいのでしょうか。

モラルハラスメントを立証する場合、些細な出来事の主張、立証をいくつも積み重ねることが大切です。それらの言動が反復的であり、長年に渡り、あなたが傷ついたということを証明することが必要なのです。
もし、あなたが日記をつけているのなら、それも立派な証拠といえるでしょう。相手からのメールやメモ、ファックスがあればそれも証拠の一つになります。

では、上記のような証拠がない場合。

あなたが相手と婚姻をした日から今日離婚を考えるようになった経緯を書いていきます。
思い出せる範囲で構いません。出来事だけを書くのではなく、それと同時にあなたが感じたことも書き綴っていきます。
あなたが相手から言われ続けてきた言葉の数々を覚えている範囲でいいので、いつ、どんな言葉を言われたのか、そして、それに対してあなたがどう感じたのかも書きましょう。長年に渡る相手からの言動で嫌に思ったことがあれば、それもすべて書いていきます。

このように地道ではありますが、長年にわたる相手との生活を辿っていくことで、あなたの主張することはより精密で詳細なものとなり、事実であることを証明することができます。


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