経営者は、時間ができたときに、何をするか?

世の中の経営者を見ていると、組織を作ることができた人や先代から組織を受け継いだ人は、基本的に時間があると思う。
もちろん、経営トップが出るべき会合への出席はあるだろうが、顧客対応をしなければならなかったり、部下を直接見なければならない管理職よりは、余裕があると思われる。また、経営トップは余裕を持つ必要があるという面もある。

世の中の多くの人は、自由時間が欲しくて働いている面が強く、時間がある(暇である)ということは、うらやましい限りかもしれない。

問題は、余裕ができたとき、何をするかということだろう。
第一線の感覚を忘れないように、あくまで現場を見る人、企業の行く末を考え、未来に向けた準備をしようとする人、仕事を離れた趣味に時間をかける人、など、いろいろだろう。

この時間の使い方が難しいと思う。
あくまでも自分でやろうとすると、部下が育たないことがある。
余分なことを考え、実行して、逆効果をもたらしている場合も多い。
それくらいならば、趣味に時間をかけてもらっていた方が良いということも多い。

ここでは、誰がどうだと具体的にコメントしないが、企業が順調でなくなったとき、内部対立を生じたとき、経営トップの普段の余裕時間の過ごし方が問われてくると思われる。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2016年06月17日 | Permalink