課題の明確化・統合化

大きな目標を決め、それを実現するための道筋を考え、目標を細分化し、期間ごとに落とし込むという手法は、よく聞くし、一般的に行なわれているだろう。演繹法的な手法だ。

別の方法として、現在の課題と効果を積み上げ、方向性を示し、大きな目標へとまとめていく方法が考えられるだろう。帰納法的な手法だ。

2つの方法は、意識するかどうかは別として、同時に行なわれていると思う。

演繹法的な手法だと、ともすれば観念的になってしまい、目標のための目標になってしまうこともある。しかし、こうありたいという姿を考える点では、優れている。

これに対して、帰納法的な手法は、現時点を念頭に置くため、優先順位や重要度をよく考えることになる。しかし、現状に引きずられ、大きな方向性を見誤るおそれがある。

根拠のない目標を定めても意味がないと考えるならば、帰納法的に進むべきだろう。
その場合、現状の課題を明確化することが重要となる。現状の課題を、ばらばらに羅列するのではなく、統合的にとらえることが求められる。現状の課題は、スタート時点では、ばらばらであっても良いが、その関係をよく考えて、まとめていく発想をするべきだ。


投稿者名 前川弘美 投稿日時 2016年04月28日 | Permalink