仕事をする上で、文章としてまとめることが必要となることは多い。そのとき、文章を書くことをまかせて安心できる人とそうでない人とがある。
文章の「てにをは」からチェックしないといけない場合、その文章を書いた人の上司は大変だろう。
技術系の人にときどき見られるが、専門家として良い着想・内容をもっているのに、文章としては分かりにくく、書き直しが必要なこともある。
したがって、文章作法にかなった文章の書けない人は、仕事をする中で大きな不利益を受ける。
何も大作家のような「美文」を書くことが求められるのではなく、構造がシンプルで、論理展開がわかりやすいものを書けば良い。それが美文だと思う。文章作法が覚えられないほど多くあるものではないが、日本の国語教育は、意識的にそれを取り上げていないため、人によってばらつきが大きいと感じる。
作法の主要なものは次のとおりくらい。
1 主語は、できる限り早目に記入し、句点で区切って明確にする。主語は、原則的に
省略しない。
2 述語は、主語を受けて明確にする。
3 主語(多くは人の場合)は、誰に対する関係で、・・・をするのか(述語)を、「○○に対して、」で明確にする。
4 1?3で文章の基本構造は明確になり、日時、場所などを付加する。
5 文中に主語、述語関係のある部分を入れる場合、「○○(主語)において・・・する(述語)ときは」という形で入れる。
6 文章の連続は、順接(したがって、よって、ゆえに)なのか、逆接(しかし、しかしながら)なのか、明確にする。
「そして」で付加することは、原則、避ける。
7 論理展開上、逆説は、原則1回にとどめる。逆接が何回も出てこないように内容を並べる。