株主総会運営にあたっては、まず株主の立場を理解しておく必要があります。
当然のことですが、株主は会社のオーナーです。
株主にとって株主総会とはオーナーとして会社の経営について質問し、発言した上で議決権を行使するという形で会社の意志決定に関与していく貴重な場となります。
このため株主の質問や発言の機会をきちんと確保した上で、説明を適確に行い、議長の疑似運営権で粛々と進めていく株主総会が理想であるといえます。
しかしながら、全ての株主からの質問に対して、株主が納得するまで質問の機会を十分に与えることは時間の制限から限度がありますし、ときとして総会が混乱に陥る原因ともなってしまいます。そのようなときには議長の権限で、質問の制限や打ち切りをしなければならないこともあります。
株主総会は会社法に基づき運営される必要がありますので、株主総会運営は顧問弁護士などの専門家と相談しながら慎重に進めることが大切です。